業務システムの開発の前に

「業務システム」を構築する際は、まず、どのような「データベースシステム」にするのかを検討する必要があります。
「データベースシステム」は、通常、データベースソフトを用いて構築します。
データベースソフトには、大規模システムではOracle社の「Oracle」、中規模システムでは「PostgreSQL、MySQL」、小規模システムではMicrosoft社の「MS-Access」やFileMaker社の「FileMaker」*1などがあります。
*1 Filemakerは、中規模システムの開発も行っています。

データーベースについて

データベース(DataBase)とは情報の集まりのことです。住所録や家計簿、日記(ブログ)や買い物リストまで私達の生活の中にはたくさんのデータがあります。コンピュータの中に、データベースを組み込んだシステムを構築すれば大量のデータを格納して必要なデータを取り出すことができます。これが「データベースシステム」です。「データベースシステム」では、データの登録・修正・閲覧などが自由にできます。

今まで続けてきた入力や処理の作業も、データベースを利用したシステムを構築し、定型作業を自動化することで、作業時間の大幅な短縮になります。
また、データベースにしてデータを整理して共有を行うことで、事業の状況が分かりやすく可視化され、次のステップへ進むことが容易になります。

現在はインターネットを利用して情報を取り出すことが当たり前の時代になりました。
インターネット上にデータシステムをおくことで、いつでもどこからでも情報を見ることが可能になり、データベースの利用用途も格段に増えています。

お客様の状況に応じて、より効率的な事業運営のお手伝いをさせていただきます。

業務システムの選択について

「業務システム」を構築する際は、その規模や用途、予算に合わせて必要なハードウェアやソフトウェア、開発言語などを選ぶ必要があります。下記の表は弊社がお勧めする一般的な「業務システム」の選択基準です。

小規模システム

推奨ソフトウエア:FileMaker、Ms-Access
目的:限られた範囲内での使用
対象ユーザー:企業内のみ
データ件数:1万件程度
項目数:100程度
ファイル数:10程度
用途:顧客管理システム 書籍管理システム など
予算の目安:100万円未満

◎長所
・ソフトウエアの購入費用が安い(3万円程度)
・開発期間が比較的短い
・機能追加が比較的簡単にできる

×短所
・ソフトウエアの機能に依存する
・リアルタイムの計算が要求されるシステムにはむかない
・複数ユーザーの場合は、サーバ用のソフトウエアが別途必要になる

PostgreSQLとMySQLの違い
機能的にはほとんど同じである。MYSQLは機能がシンプルで速度が速い。UNIX版とWindows版がある。
それに対して、PostgreSQLは、商用利用も十分可能な本格的な機能を持ち、日本国内での使用事例が多い。

中規模システム

推奨ソフトウエア:PostgreSQL、MySQL
目的:Webデータベースとして使用
対象ユーザー:不特定多数
データ件数:10万件程度
項目数:300程度
ファイル数:100程度
用途:受発注管理システム オンラインショップシステム など
予算の目安:1,000万円未満

◎長所
・ソフトウエアの購入費用がかからない
(本体は無償だが開発用のツールは有償)
・SQL言語なのでシステムの仕様に柔軟に対応できる

×短所
・プログラミング力の差がシステムに反映される
・サーバの設定が必要となる
・開発期間が比較的かかる

PostgreSQLとMySQLの違い
機能的にはほとんど同じである。MYSQLは機能がシンプルで速度が速い。UNIX版とWindows版がある。
それに対して、PostgreSQLは、商用利用も十分可能な本格的な機能を持ち、日本国内での使用事例が多い。

大規模システム

推奨ソフトウエア:Oracle
目的:大量データのリアルタイムの計算・集計
対象ユーザー:不特定多数
データ件数:100万件程度
項目数:500程度
ファイル数:300程度
用途:予約管理システム 電子申請承認システム など
予算の目安:1,000万円以上

◎長所
・大量データの計算・集計に適している
・UNIX用とWindows用がある
・機能修正が比較的簡単にできる

×短所
・ソフトウエアの購入価格が高額である(300万円程度)
・サーバの設定が必要となる